JRも私鉄も地下鉄も一枚で−世界最大のFeliCaネットワーク稼働へ

2312月 - による yuichiro ikeda - 5 - テクノロジー全般

ちょうど一年前の今頃、JRと私鉄、バス事業者で共同発表されたPASMOネットワークの稼働が、正式に発表され、2008年3月18日(日)となった。始発から利用可能となる。同時に、JR東日本が展開済みのSuicaネットワークとも相互利用が始まり、首都圏を走るほとんどの鉄道、バスが一枚のICカードだけで乗り降りできるようになるのだ。

PASMOとは:

PASMOは、基本的にはSuicaと同構造のFeliCaを利用したICカードで、基本的なサービスもSuicaとほぼ同じで、鉄道運賃の自動改札での収受および定期券機能、オートチャージサービスに電子マネーによる物品購入ができる。新たに始まるサービス機能として、JR東日本とPASMOとの連絡定期券が発行される他、一部バス事業者による割引サービスも提供、子供用の発行が開始される。

サービスの概要:

(1) 鉄道利用

・自動改札機にIC乗車券をタッチすることで、SFから自動的に運賃を差引
・定期区間外から乗車した場合や、定期区間から乗り越した場合にも、自動的に運賃を計算し、精算金額を差引
※現在のSuica仙台、新潟エリアは当分対象外

(2) バス利用

・バスの車載機にIC乗車券をタッチすることで、SFから自動的に運賃を差引
・バス利用特典サービスを実施するバス事業者においては、自動的にサービスが適用

(3) 定期券の発売

・鉄道事業者は、自社が発売するIC乗車券に、1.自社線単独の定期券 2.連絡定期券を発売
・バス事業者は、バス定期券をSuica、PASMOどちらにも発売
※IC乗車券へのバス定期券の発売は、2007年3月時点では東京都交通局のみ実施

(4) チャージ

・駅のIC乗車券対応自動券売機やバス車載機などでチャージが可能
・チャージの上限金額は2万円

(5) 無記名カードと記名カード

・IC乗車券は無記名カードと記名カードの2種類を発売。記名カードには、氏名・性別・生年月日などの登録が必要
・記名カードは、定期券の発行、紛失の際のSF残額保証債発行のサービスが受けられる

(6) 小児用カードの発売

・記名カードに「こども用」を設定。自動改札機・バス車載機にタッチすることで、小児用運賃を自動的に差引

(7) オートチャージサービス

・SFの残額が予め設定した金額を下回った場合に、自動改札機にタッチして入場する際に設定金額を自動的にチャージするサービスを実施。なお、一部サービス未対応。
・クレジット決済のみ
・要事前申込み

(8) 記名カードおよびIC定期券の再発行(残額保障)

(9) 列車運行不能時の出場

・列車運行不能のため、駅への入場後に旅行を中止した場合、入場駅の自動改札機でそのまま出場可能

変更となるSuicaのサービス:

1.入場時の前引き額が0円

これまで入場時に初乗運賃を収受していたが、入場時の前引き額を0円とし、出場駅で乗車駅からの運賃を全額差し引く方式に変更。なお入場時に、原則としてSF残額が初乗運賃相当額を満たしているかの確認。

2.「My Suica(記名式)」を発売

3.「こども用My Suica(記名式)」を発売

4.Suicaカード・My Suica(記名式)に定期券を発売することが可能

これまでSuica定期券は、カードと定期券を一体として発売・払いもどしを行っていたが、Suicaカード・My Suica(記名式)に定期券を発売すること、およびSuica定期券から定期券のみを払いもどして、My Suica(記名式)に変更することが可能となる

Suica定期券から定期券のみの払いもどしも可能

5.紛失再発行手数料を1,000円から500円に変更

2007年3月18日より、Suica定期券の紛失時における再発行手数料を1000円から500円に変更。My Suica(記名式)の紛失再発行手数料も500円。

6.運行不能時のカード取り扱いを変更

これまで事故などで電車の運行を取りやめた際に、Suicaで入場した場合、改札口の有人窓口でSuicaの出場処理が必要だったが、入場駅の改札機にタッチするだけで出場可能に

現在判明しているサービスでは、SuicaとPASMOは全く同等のサービスを提供する模様だ。PASMOでできてSuicaでできなかったりその逆のサービスもない模様だ。

そういえばSuicaも利用開始日が日曜日だったのをよく記憶している。大学生だったかな。あの頃は、誰もならさない「Pi!!」という音が快感だったけど今やもうあちらこちらで聞こえるようになった。一年前のエントリー時には不明だったが、キャラクターを導入するらしい。ロボットの。

PASMOの総事業費は1400億円。巨大な交通ネットワークをフルカバーし、電子マネー機能も装備したICチケットは世界にも例がないといい、JR東日本の小懸方樹常務は「交通の歴史を変える」と意気込む。

PASMOが利用可能になる駅数は、サービス開始時で1683駅。エラーが起きないようあらゆる組み合わせを想定し、12億3000万通りにおよぶ運賃判定テストを重ねてきたそうだ。

余談だが、先日Suica、PASMOが利用するFeliCaの暗号化技術が見破られたという報道があった。SuicaとPASMOなどが利用するICカードはすべて同じSONYのFeliCaカードシステムを利用していて、カードの中に暗号化されたさまざまな情報が記録されている。これらの情報は共通鍵方式と呼ばれる方式で暗号化されており、通常は読み込むこともできない上に、書き込みはまたさらに不可能とされている。この暗号化技術が破られたという報道なのだが、この報道にはまだ信憑性がなく、本当のところは不明だ。

だが、これだけ社会に普及しているのだから、それなりの安全性は担保してほしいものだ。安全性の課題はやはり残るのだろうか。

“JRも私鉄も地下鉄も一枚で−世界最大のFeliCaネットワーク稼働へ” への5件のフィードバック

  1. 昨日からシステムの部分をかなり改変してるもんだから、エラー出ちゃってすんません
    現在は、回復してるけどまたあいかわらずいじってるからいつどうなるかわからない...
    たしかにね 悪用しようにもね
    ただそれを認めるかのようにSONYがバージョンアップした新FeliCaカードを発表したから話題を呼んでるんだよね
    もちろんSONYは今回の報道を全否定してるんだけどもね

  2. とはいうものの。
    Felicaのキー突破されたと言ってもねぇ・・・
    スケールがデカすぎて悪用の具体例が思いつきましぇん。
    この辺が貧乏性の証かな?w
    キー突破してもライトプロテクトに乱数使用されてたり、価格部分を10進から変換してハッシュ化してたりしたら、金額そのものも書き込んで乗り放題!!とはいかない気が。。。
    べんりになるのは大歓迎ですよ、もちろん!!

  3. とはいうものの。
    Felicaのキー突破されたと言ってもねぇ・・・
    スケールがデカすぎて悪用の具体例が思いつきましぇん。
    この辺が貧乏性の証かな?w
    キー突破してもライトプロテクトに乱数使用されてたり、価格部分を10進から変換してハッシュ化してたりしたら、金額そのものも書き込んで乗り放題!!とはいかない気が。。。
    べんりになるのは大歓迎ですよ、もちろん!!

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