広告媒体としての電子ペーパー

265月 - による yuichiro ikeda - 1 - PR・広告 テクノロジー全般

電子ペーパーなるものをご存じでしょうか?

ご想像の通りデジタル技術で作られてすぐに書き換えられる「紙」です。

この技術にしばらく前から注目が集まっています。

もう少し詳細にいうと、紙のように薄く曲げることが出来、表示自体には電力を消費しない、書き換え可能なディスプレーといったところ。日立とブリヂストンが最近しのぎを削っているようです。この技術のポイントはなんといっても表示に電力を使用しないという点。カラー表示が出来て薄くペラペラのディスプレーならELディスプレーなどがありますがそれとは違います。2006-05-26-epaper

日立が商品化しているものは、サイズが13.1インチ(B5型パソコンの標準型のサイズ)、1024×768ピクセル表示で、1時間に1回の書き換えで約100日間連続駆動する。重さは580グラムで最薄部は3.7ミリ。

現在様々な場所で実証実験が進んでいます。たとえば、東京駅地下のコンコースのニュース広告スペース。たとえば、三越の電子値札。たとえば街角の電子時計など。現在は、まだモノクロ表示が標準だけれども、単色カラー表示や、8から24色のカラー表示もまもなく可能になるようだ。

東京駅の実証実験では、今まで私鉄の駅のホームなどに張り出されていた新聞社が配信する新聞の壁新聞版のような感じ。でも、あれはこの1週間の出来事的にかなり過去のイメージが強い。一方この新しい取り組みでは、もちろん更新回数に制限はあるけれども、ネットでしか配信できなかった号外のような新聞ニュースが瞬時に配信できる。この解像度なら写真もかなり精細に表示できる。

ところで、学生時代知ったことだけれども街角を飾る広告ですが、あの広告の張り替えというのが結構コストがかかるんです。僕が知っているのは戸塚駅の地下改札を出たところにある柱の広告。たったB0の広告の紙一枚を張り替えるのに1回1万円もかかるんです。そこから推して知るべし。ビルボードのような広告や、プラスチックに印刷されている広告は作成費用も去るごとながら張り替え費用は相当なものだと思う。

現在商品化されている電子ペーパーはまだA4サイズくらいだから、広告としての用途がどの程度見込めるのかは未知数。おそらく現在の状態では、店のPOPやせいぜい電車内の広告くらいか。でも、完全フルカラーが実現したらその頃には今以上に電力消費が少なくてすむだろうから、半永久的に張り替えの必要ない広告媒体として使えそうだ。それに、この電子ペーパーは無線LANを利用して通信する仕組みだから、つくばエクスプレスや京浜東北線で実証実験が行われているような電車内無線LANを利用すれば簡単に書き換えられるし、東京メトロをはじめとした地下鉄は現在全駅で無線LANが利用できる。

東京メトロ半蔵門線の青山一丁目の駅で60インチくらいのディスプレーを埋め込んだ動画広告が行われていてこれはこれで目を引くけれども、コストがかかりすぎでしょう。もう少しすれば、この電子ペーパーも広告としての利用価値が出てきそうだ。

“広告媒体としての電子ペーパー” への1件のフィードバック

  1. 昨日たまたまテレビを見ていたらこの広告が流れてた
    でもメーカーは日立でもなくブリヂストンでもなく富士通
    調べてみたら昨年の7月頃にカラーの電子ペーパーを既に開発していたようで現在既に40インチまで可能らしい
    バス停のリアルタイム時刻表示や車内広告、円柱広告などが応用例としてあがっていました
    追録です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。