レモン?

712月 - による yuichiro ikeda - 0 - コンフィデンシャル

ある製品を生産するときに、様々な試験や製造工程でのチェック体制を強化してもどうしても発生してしまう欠陥製品というものがあります。あまり製造全体数から考えて多い場合は問題ですが、それがたとえば零コンマゼロ数%なんて確率の場合、その欠陥製品のことを「レモン(lemon)」といいます。
今はあまり使われない言葉ですが、少し前のアメリカでよく使われた言葉です。
由来は、スロットマシーンでレモンがでると当たりが出ないことからきています。
ところで最近の製品というのは少し前の製品と比べて機能は格段にあがったものの、耐久性や頑丈さに欠けると思いません?容易に想像のつくことでしたが、あるパソコン周辺機器のメーカー(一応世界でシェアはトップ)の技術者から聞いた話。
「以前は確かに頑丈な製品設計をしていました。ビジネス用製品となると少し違いますが、一般ユーザー向け製品ではかなり強度を設計時点で落としていますね。やはり製品サイクルを考えてのことだと思います。」
ある程度の期間で壊れるように製品設計をして次にまた買ってくれるような製品作り。
大量消費社会の最大の問題点なきがしますが、こういう設計体制の中でレモンという製品は存在するのだろうかと思ってしまいます。
最近はこの点をチェックすれば問題は発生しなかったという弁解をするメーカーがたくさんありますが、所詮メーカーが行っている製品完成度の検査はメーカーが想定した限られた範囲の非常に狭い中での試験に数回パスした程度といいます。
つまりは、「この点をチェックすれば。。。」という言葉は開発時点からあらかじめ用意された文言であるといえます。
以前に比べて製品の数が増え、人の数が増えたことで同じ製品が遭遇する可能性のある環境の種類は格段に増えたわけですから、コストのかかる検査を限られた予算の中でやろうと思えば、問題は今まで以上に発生しかねないと思います。
以前は「レモン」といえた欠陥製品は、いまではあらかじめ用意されたものになってしまいました。
と、まとめようと思ったら三菱総合研究所の研究員のレポートでこんなのがありました。
なくなってしまうと困るのでPDF化しました。
広い視野が大事みたいです。
これがもっとも難しい。一つのことが以前より何倍も深くなっているのに、それに加えて横も広げなければならないのですから。こういう人材を教育し確保していくのも企業の使命といえそうです。

*三菱総合研究所(MRI)「どれだけテストをすると十分?」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。